






『踊るように寝て、眠るように食べる』
¥1,320 税込
なら 手数料無料で 月々¥440から
発送予定:2025年4月25日 から順次発送
別途送料がかかります。送料を確認する
*こちらは予約商品です。お届けは4月中旬〜下旬になる予定です。場合によってはお届け時期がずれる可能性もございますので、あらかじめご了承ください。
*今回増刷分より表紙や本文のデザイン、使用用紙などに若干の変更を加えています。2枚目以降の画像はイメージですので、実物と異なる箇所がございます。
2022年11月1日から2023年3月31日までの日記と、その日記に登場した「もの」や「こと」をテーマに書き下ろしたエッセイ6篇を収録。
*
【以下、本文より一部抜粋】
十一月二十日(日)
ダンダダンの麻婆豆腐がすっごくおいしくて、おもわず心の中に味をメモした。「麻婆豆腐」って、字だけ見るとなんかこわい。縦方向の線と横方向の線がごちゃごちゃってなってて、めちゃくちゃ荒れてる手相みたいだ。
一月二十九日(日)
花束を抱えて歩いて帰るのがすきだ。わけもなく、じんわりとうれしくなるから。右手には花束を抱え、左手にはスーパーの袋を下げ、住宅街の中を歩く。風もなく、穏やかな夜。ふと空を見上げると、ほぼ真上に月が浮かんでいた。自分がいなくなったら、このなんでもない時間ごと、なくなってしまうんだな、と思うと、ふいにさみしくなる。喜怒哀楽だけじゃない、穏やかで凪の感情を抱いているときのわたしを、誰かが覚えてくれるのだろうか。
二月一日(水)
お店を出ると、のぞむくんが「あの人風鈴好きそうな人だね」と言い「風鈴好きそうな人?」と聞き返すと、「風鈴」ではなく「古着」だった。そうだよね、風鈴好きそうな人ってなかなかいないよね、と自分の聞き間違いにげらげらしながら近くの郵便局へ寄ると、なんとほんとうに風鈴が好きそうな人がいた。
三月十二日(日)
電車を乗り継ぎ、つくば駅へ。えもさんとこうめいさんと、夜ごはんを食べに行く。うれしい話、ここだけの話。帰りはお母さんに駅まで迎えに来てもらい、帰宅。お酒を少し飲んだせいか、少しだけお腹が空いてると言うと、「カレーあるよ」との耳寄り情報が入る。実家を出て以来、たまに帰っても「せっかくだから」と晩ごはんはスーパーのお寿司だったり、お正月だからとお雑煮だったりするので、「もう、お母さんが作るカレーを食べられることはないかもしれないな」と少し前に寂しく思っていたばかりだった。普通に食べられた。うれしい。ふかふかの布団で眠る。
-------------------------
〈収録作品〉
日記(2022年11月1日〜2023年3月31日)
名付け親
果物一軍選手権
旨みは横に増さない
日本に初めて来た日
変わらない
饒舌な生きもの
あとがき
-------------------------
A6 / 134p
2023年5月21日初版発行
2025年4月20日第四刷発行
著書 ひらい めぐみ
装丁 花原史樹
本文デザイン ナガサワケンタ
-
レビュー
(20)
-
送料・配送方法について
-
お支払い方法について
¥1,320 税込